塩﨑学長が「けいはんな万博セミナー」に出演(2025/8/31)

イベント報告 2025/09/05

 8月31日(日曜日)に「けいはんな万博セミナー・未来創造セッション2025」がけいはんなプラザで開催され、本学の塩﨑一裕学長が出演し、基調講演を行うとともにトークセッションに参加しました(主催/けいはんな万博2025運営協議会)。
 このセミナーは、けいはんな学研都市の産・官・学・市民がともに集い、都市の将来や未来社会について語り合う催しで、これまでの「文化編」「技術編」に続き、今回は「地域編」。3回シリーズの締めくくりとなるものです。
 基調講演では、最初に松本紹圭氏(産業僧/未来の住職塾塾長、interbeing代表)が登壇。同氏はダボス会議でYoung Global Leaderに選出されるなど、国際的に活躍する僧侶にして起業家でもあり、「AIと人間・地域社会の共生~私たちはよき祖先になれるか~」と題して講演を行いました。AIがもたらす人間性の変化や、将来世代をステークホルダーに位置づけた視座の必要性など、示唆に富むお話しの数々が披露されました。
 続く塩﨑学長の基調講演「地域の中核として未来を共創する大学」では、大学院大学の本学の特徴や強みに始まり、一研究科体制による異分野連携の促進や、他大学・研究機関との共創事例などが紹介されました。さらに、先頃採択された地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)にも触れ、優秀な国際人材の輩出とその国内定着、研究の自動化・自律化の推進など、生産年齢人口減少社会と向き合うための本学のプランが示されました。
 トークセッションは、山下晃正・京都府参与をモデレーターに、松本氏と塩﨑学長に加え、けいはんな万博2025運営協議会幹事長の河合智明氏が参加。新たな地球文化創出のための新たな学術研究の推進や、それを実現するためのパイロットモデル都市づくりなど、学研都市設立当初の理念を振り返りながら、学術研究成果の地域への浸透や、交流の場や機会の不足など、課題の指摘も行われ、これからのけいはんなを展望する上で有益な議論が交わされるセミナーとなりました。
 4月に開幕したけいはんな万博も残す会期がわずかとなり、10月11日(土曜日)の閉会式では、ポスト万博シティの推進に向けた「けいはんな宣言」が発表される予定です。

基調講演を行う松本紹圭氏
基調講演を行う松本紹圭氏
基調講演を行う塩﨑学長
基調講演を行う塩﨑学長
山下晃正京都府参与のモデレートによる トークセッション
山下晃正京都府参与のモデレートによる トークセッション

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